今、劉天華の「良宵 (りょう しょう)」をあるクラスで教えています。D調の第三ポジションまで弾くのは難しいですし、弓も長いところがあるので、「難しい〜」という声が聞こえます。でもメロディは美しいので、弾けるようになりたいそうです。二胡を初めてまだ年月が少ないので、生徒達は二胡や中国の民族音楽についての知識がほとんどありません。当然、作曲者の劉天華についても知らない思うので、ここで少し紹介しますね。
◾️劉天華(中国江蘇省江蔭生まれ 1895年〜1932年)
音楽教育家。作曲家。二胡、琵琶、バイオリンなどを学ぶ。47の二胡練習曲と10の二胡独奏曲を残し、若くして他界。二胡は庶民の楽器の一つで、合奏の中の一つの楽器だった。劉天華はバイオリンのように音量を大きくするため、また、独奏でも演奏できるように二胡を改良し、二胡という楽器の地位向上に努めた。彼の作品が作られたのは約100年前だが、今でも多くの二胡愛好家から愛されている。「良宵」は、家族や弟子と共に旧正月の前日、大晦日でのお祝いの席で作られた、と言われる。
劉天華の生家を訪れた方のページを発見!
http://officeasia.web.fc2.com/ongakutabi1tenka.html
姜先生の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=NUYvHnVqkCY
〜おまけ〜
良宵の二重奏版(オリジナルは主旋律のみ。副旋律は数年前に作曲されました)
中国音楽学院(北京)の先生である劉虹先生とその生徒さんたちの来日コンサートの時の映像です。日本人演奏家の中から5人が選ばれ、私も参加させてもらいました。劉先生と日本人は主旋律担当です。
https://www.youtube.com/watch?v=ueKNbCqZzD8
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