2020年10月12日月曜日

孫文明さんの貴重な演奏音源

孫文明(1928年〜1962年)さんをご存知ですか?二胡奏者で作曲家です。彼は4歳で失明してしまい、その後若くしてお父さんが亡くなって、生活のために占いを仕事にしていました。その占いの客寄せのために二胡を演奏していたのですが、 演奏がお上手なので、後に二胡だけで生活できるようになったそうです。

実は昔、孫さんの生演奏を録音したBOX入り記念CDが販売されていたのですが、その時私は初心者だったので、まだ孫文明さんのことを知らず、そのBOXを買わなかったのです。今、そのCDを手に入れたくてインターネットで検索したのですが、もう売っていないようです。二枚組CDのうち一枚には孫先生の演奏が11曲入っています。【曲目】1.彈樂 2.流波曲 3.四方曲 4.人靜安心 5.送聽 6.夜靜簫聲 7.春秋會 8.評彈開篇《杜十娘》 9.志願軍歸國 10.二琴光亮 11.送春 

YouTubeには「弾楽」と「流波曲」のA調がありました。中国のサイトを検索したら、C調で演奏した録音もありました。

「弾楽」 https://www.youtube.com/watch?v=VA3KDjyM66g

「流波曲」A調   https://www.youtube.com/watch?v=fTIqFPHVfRk

60年以上も前の演奏です。皆さんも聴いてみてください。

2020年9月27日日曜日

どんな糸が千斤糸にふさわしいの?

千斤にはどんな糸を使えば良いですか?」「凧糸は千斤に使えますか?」と生徒さんから度々質問を受けます。そのたびに私は「伸びない糸にしてください。」と答えます。凧糸は表面に蝋が塗っていないので、湿度の影響を受けて、伸びるのではないでしょうか?

今まで私が千斤用として使った糸は5種類くらいです。姜先生からいただいた、蝋が塗ってある中国製の絹糸。台湾で買った中国製の製本用の蝋が塗ってある綿の糸。防弾チョッキにも使われているダイニーマという繊維の釣り糸。別の素材の釣り糸。こんな感じです。一巻購入することが多いので、100メートル単位で家にあります。

インターネットで検索すると、茶色い糸が出てきますね。ある生徒さんが購入していました。これは蝋が塗ってあって、少し硬いです。あまり千斤を巻き慣れていない方には、若干扱いにくいかもしれません。

中国語で必死に検索をしたところ、绵塔线 と入力すると、糸と針の写真がたくさん出てきました。写真の中には、装订(製本)と書かれているものもあります。あるサイトには、二胡用千斤として紹介されています。

種類は色々ありますが、湿度の影響で伸びない、丈夫な糸!を探してくださいね。











2020年9月18日金曜日

飛び出た弓毛はどうするの?

度々、生徒さんから「弓の毛が飛び出てしまった時は、どうすれば良いですか?」と訊かれます。 

皆さんはどうされていますか?私は今まで「もう毛は元には戻らないので、毛を引っ張らないようにしながら、毛の端をハサミで切ってくださいね。これからは、何かに引っかからないように注意しましょう。」と答えてきました。自分自身もそうしていました。しかし最近、こういう動画を発見しました。ライターの炎を毛にあてると、毛が縮んで元どおりになるのです!

https://www.youtube.com/watch?v=XRuWZm23i0s

早速、実験してみましたが、確かに、元どおりになりました!その後、弓の毛が切れたりはしませんでした。でも、ライターの炎が毛の真下に来ないと、全く毛が縮まないので、毛に炎を近づけ過ぎて、毛を焦がしてしまう危険性はあるな、と感じました。ライターは縮めたい毛の真下に来るようにすることと、ライターを近づけ過ぎないようにすることを忘れなければ、この方法は良いと思いますよ。大切な弓毛を焦がしてしまうのは悲しいので、まずは使用済みの弓で試してみてください。


2020年9月15日火曜日

姜建華先生のリモートレッスン生、募集中!!

こんにちは。東京は最近、ようやく涼しくなってきました。

現在、私は姜先生のリモートレッスンを月2回受けていますが、この度、教室では新しくリモートレッスン生を募集することになりました。レッスンがどのように行われるのかをお知らせするために、一例として、私のレッスンの模様を録画して編集したので、ご覧ください。パソコン画面を録画、それからスマートフォンで私を録画、音は別に録音したもので、それら3つを編集しました。

姜先生のサイトです。→ https://jiangjianhua2525.com/news/オンラインレッスン/

私が弾いた曲は「陽光照り耀くタシュクルガン」という曲の快速の部分です。タシュクルガンは10ヶ月ぶりくらいに弾いたので、全く弾けませんでした。特に苦手な場所なのに、日々練習しなかったことを後悔しています。(現在は練習しています。)二胡を弾く時は、腰、腹、左手首、右腕、、、、色々な体の部位を意識しながら弾かないといけないので、大変です〜(汗)

普段、教室では姜先生から個人レッスンだけを受けることはできません。グループレッスンに参加しなければ、個人レッスンを受けることは出来ないのです。しかし、今はリモートで個人レッスンだけを受けられます。料金も普段よりお安いです。姜先生からレッスンを受けたい方は、是非挑戦してみてください。特に、東京から遠い場所にお住いの方には朗報ですよ!!

2020年9月9日水曜日

トロイメライの聴き比べ

あるクラスでは、ロベルト・シューマン作曲の「トロイメライ」を教えています。ビブラートの練習に少し力を入れた方が良いな、と思ったので、ゆっくりなテンポで、音を長く伸ばして、あまり難しくない短めの曲を教えることにしました。

トロイメライはドイツ語で「」という意味です。この曲は「子供の情景」(1839年出版)というピアノ曲集に収められている一曲で、とても有名な曲ですから、皆さんも聴いたことがありますよね?

Youtubeを検索したら、トロイメライの聴き比べ!なるものを発見しました。世界的ピアニストの皆さんの演奏です。アルフレッド・ブレンデルさん、クララ・ハスキルさん、ラドゥ・ループさん、マルタ・アルゲリッチさん、ウラディーミル・ホロビッツさん、です。最後のホロビッツさんの演奏は、年代別に4回分聴くことができます。

https://www.youtube.com/watch?v=VToutJZE9G8

どの演奏も美しいですね。皆様はどの演奏家のトロイメライがお好きですか?

二胡は単旋律ですが、原曲は複数の音で演奏しているので、まずは原曲を聴くことが大切です。二胡が音を伸ばしている時に、他のメロディーはどんな旋律を弾いているのか、よ〜〜く聴いてくださいね。


2020年8月30日日曜日

姜建華先生のリモートレッスン

コロナウィルスの影響で、姜先生の対面グループレッスンは行われなくなってしまいましたが、その後、リモートでの個人レッスンをしてみましょう、となり、SkypeやLINE、Wechatなどを使ってレッスンを開始しました。まず教室の生徒さんを優先して、希望者を募り、先生とテストをしてからレッスンが始まりました。その後、講師の私も個人レッスンの申し込みをしました。

先生からはとても細かいところまで指導してもらえますし、自分で希望した課題曲でレッスンを受けられるので、とても嬉しいです。姜先生も、多少不自由はあっても、個人個人に丁寧に指導できることを喜んでいらっしゃるご様子です。

私は今、劉天華先生が作曲された「悲歌」を習っています。「もっと、もっと、悲しみを出して〜。四角四面の演奏ではダメよ!」と注意されます。悲しく弾く。。。。とても難しいです。あ〜、すぐに次のレッスン日がきちゃうよ〜〜〜(汗)


2020年8月6日木曜日

糸で微調整しちゃいました

↑このブログに登場された陳さん一族の映像紹介を見た方から、千斤の上の2本の糸はなんですか?と質問を受けました。

私も以前からこの2本の糸については気になっていました。多分、音の高さを微調整をするための糸だろうな、、とは思っていましたが、私が現在弾いている二胡は金属軸で、微調整金具を付けていませんし、以前弾いていた二胡には金属の金具を付けていたので、糸を使って微調整した経験がありませんでした。
しかし、殆どの生徒さんは木軸の二胡を弾いていて、微調整金具を付けていますから、これは研究しなくてはいけないぞ!と思い、張韶先生が書かれた本(上巻)の72ページの説明を読んでから、千斤糸としても使っている伸びない綿糸を用意して、以前使っていた木軸の二胡に巻くことにしました。

張韶先生の本の図のように、内弦、外弦、一本ずつ糸を一周させて結びました。上が外弦。下が内弦です。糸は緩すぎず、締めすぎず。糸が移動しない程度にしましょう。予定の位置より少しだけ下の方で結んで、結んだ後に上にあげると良いかもしてません。糸を上に上げると、音が高くなって、下にすると、低くなります。とっても簡単!しかも糸をつける前と後で、音色に変化はありません。


質問をされた方に報告をしたのですが、その方はご自身の金属の微調整金具を外して、糸にしてみたそうです。そうしたら、高音域の雑音が少なくなったそうですよ。また、今まで外弦の音が演奏中に狂っていたそうですが、糸に替えたら、狂わなくなったそうです。もしかすると金属の微調整金具が少し壊れていたのかもしれませんね。金属の微調整金具を付けると、若干音が悪くなりますし、弦が削れたり、弓の毛が金具に引っかかってしまうので、問題が多いな、と思っていました。

後から陳さんの映像を見ましたが、陳さんは棹だけに巻いてから、弦と棹に2周していますね。巻く回数で音がどのように変化するのか、については今後の研究課題としま〜す!