最近、久しぶりに「豫北叙事曲」を弾きました。教える前に久しぶりに弾いてみたのですが、表現の幅が広くて、演奏しがいのある曲だなぁ、と感じました。旋律、曲の構成、ピアノ伴奏、どれをとっても素晴らしいです。
こちらは、姜先生と同じ中央音楽学院の教授である薛克先生の演奏です。https://www.youtube.com/watch?v=AE39gL8g_zs
この曲を作曲された劉文金先生は、1958年、先生が中央音楽学院の三年生(21歳)の時にこの曲を作曲されたそうです。そんな若さで!と驚きました。題名の「豫」は、今の河南省のことで。豫北は河南省の黄河の北側の地域をさします。この曲の2段落の旋律には、河南省の音楽表現が出てくるのですが、河南省の音楽をちょっと聴いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=2RllPmCKejY
https://www.youtube.com/watch?v=SdSjoDYUmy0
大胡にも驚きますが、二胡と三味線を足したような楽器、墜胡(坠胡)は演奏方法も音色も独特で、私はとても興味があります。この地域の独特の節回しも好きなので、楽器演奏や劇音楽をたくさん聴いて、「豫北叙事曲」の2段落目に登場する河南省の音楽の味わいを、より上手く表現したいです。