2015年7月27日月曜日

曹徳維先生への素朴な疑問

10月に北京で行なわれる二胡縁コンサートには、私達日本人奏者の他に、中国音楽院の若い学生さんや中国音楽院の教授である曹徳維先生も演奏してくださる予定だそうです。今から楽しみです♪

曹徳維先生による「皮影」
https://www.youtube.com/watch?v=OCD2AlI6ANs


「皮影」とは、中国民間芸術の「皮影劇」のことです。影絵芝居で、ロバや牛などの動物の皮を使って人形を作ります。民族楽器の生演奏と共に劇が行なわれます。1000年以上もある歴史の古い伝統芸術だそうです。
北京の琉璃廠に行った時、ある骨董屋さんで皮影劇の人形を発見。お店の人に説明をしてもらって、皮影劇の存在を知りました。人形を購入しようか迷ったのですが、予想以上に値段が高かったので諦めてしまったことを思い出しました。

この曲には、河北地方の音楽の風格が独特のポルタメントやヴィブラートで表現されています。

映像をご覧になって、気がつかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、先生の二胡を置く位置が独特なんですよ。私は先生にお目にかかった時に、直接訊いてみました。「どうしてお腹に付けないで演奏するのですか?」と。先生は曲によって使い分けていらっしゃるそうです。お腹に付けるのと付けないのでは音色が変わります。この曲のようにカラっとした小気味よい音楽は、お腹に付けないで演奏するみたいです。例えば「一枝花」を演奏される時は、お腹に二胡を付けません。

補足。曹先生も二胡の下には滑り止めはを貼ってあるそうですよ。
滑り止めを貼っていても、腿の位置で演奏をすると二胡は動いてしまいます。これは曹先生のボーイングが完璧で、いつも同じ道を力まずに左右に動いている、という証ですね。腿置き練習、基礎練習に取り入れてみようかな〜。

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